「二重マスク」は効果あるのか？
こんにちは、
秘書猫みーでございます！！
4月12日に「まん延防止等重点措置」が発令されたのも束の間、東京では3度目の緊急事態宣言が現実味を帯びてききた今日この頃。
更にコロナ禍の中で焦点だったワクチン接種が行き渡るのも来年にズレ込みそうなど、まだだま予断を許さない状況です。
そこで重要になってくるのが「いかに感染防止対策を徹底できるか」ではないでしょうか？
そこで注目されているのがマスクを2枚重ねて着ける、
いわゆる「二重マスク」
その効果はどれだけあるのかについて解説して参りたいと思います。
二重マスクは正解なのか？
日常生活に欠かせないものとなったマスク。
コロナがパンデミック化した今、2枚重ねてつける「二重マスク」をしている人が徐々に広がりつつあります。
その理由として不織布マスクで肌が荒れたり、耳が痛くなったりするのでウレタンマスクの上に不織布マスクを着ける人など、様々な理由で二重マスクにする人がいるようです。
では、二重マスクは感染対策としての効果はあるのでしょうか？
感染予防学に精通する識者曰く、
「空気中に浮いてたり、飛んでくるウイルスの粒子を予防するには、一重より二重の方がフィルターの効果は高くなる」
というメリットがあるそうです。
しかしながら 正しい二重マスクの付け方をしないと高い効果も得られない側面もあるとの指摘も同時になされています。
二重マスクの正しいつけ方は”隙間をなくす事”
より高い感染防止の効果を得るためには、二重マスクの“正しいつけ方”をする必要があるといいます。
二重にマスクを着けるときに、気を付けるべきポイントはシンプルに2つのポイントになります。
①隙間ができないようにすること。
二重にしたことで、空気が抜けやすくなってしまえば逆効果です。特に鼻とマスクの金具がフィットして隙間を無くすことで予防効果が高まります。
②2枚のうちどちらかは不織布マスクにすること。
不織布マスクは吐き出す飛沫を80％カットすることができ、ウレタンや布製のマスクより感染防止の効果が高いとされています。
この2つの点を意識することで2重マスクの効果が得られるそうです。
スーパーコンピューター富岳のシミュレーション
しかしながら理化学研究所などのチームは2重マスクがせきの飛沫をどのくらい防ぐのか、スーパーコンピューター「富岳」で計算したところ、2重マスクの効果性を根底から覆す結果となりました。
計算では、マスクを2重にすることの効果はわずかで、1枚を顔に密着するようにつけるのとあまり変わらなかったと発表されました。
不織布のマスク1枚を、鼻の部分の金具を特に触らずにつけた場合は69%、金具を鼻に合わせて曲げ、密着するようにつけた場合は85%の飛沫を捕らえた。金具を曲げるものの、隙間がある場合は81%だった。
不織布マスクで、隙間がある状態で、外側にウレタン製のマスクをかぶせて2重マスクにした場合には89%だった。2重にすると、マスクのフィルターを通り抜ける飛沫の数は減った。ただ、マスクと顔の隙間から飛沫が漏れやすくなると計算された。
マスクを二重にすることは、フィルタ性能の低い布素材のマスク同士や、不織布マスクをゆるゆるの状態でつけた上に、布やウレタンマスクをつけた場合などでは、ある程度の性能向上が期待できるが、その効果は不織布マスク1枚を正しく装着した場合と大きく変わらない。
※理化学研究所から引用
要するに、1枚でも2枚でも正しいマスクの装着がなされれば、感染リスクは変わらないということのようです。
まとめ
スーパーコンピューター富岳が導き出した「2重にしても、性能が単純に足し算になるわけではなく、差はわずか」という結論は、二重マスクのメリットを根底から覆す結果となりました。
要するに不織布のマスク1枚で十分との事ですが、1枚にしても2枚にしても鼻の部分の隙間がないようにきちんとつけるのが大切だという事は不変だそうです。
様々な見解がなされていますが、最終的にはどちらが有効かを判断して実践するかは最終的には個人の判断に委ねられそうです。
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