治験期間の注意点と自由時間の活用について

治験中の過ごし方には、安全面と信頼性のあるデータ収集をする必要から、守らなくてはならない事柄があります。具体的な内容は、インフォームド・コンセント（治験参加への説明と同意手続きのこと）時にある説明や配布される文書等で指示されますので、これに従って治験期間を過ごす事が大事です。

01.治験の注意点（その目的と試験薬）

治験の目的や試験薬によって気をつけなくてはならないことは変わってくるのですが、一般的には次の点に注意する必要がありそうです。

・服薬方法‥どの程度の期間、どれくらいの量の薬を、どのような方法で、何回服用するのか。服薬記録をつける必要はあるか。

・日常生活‥飲食物・喫煙・飲酒、運動といった事柄など、制限したり控えたりする必要があることは何か。

・検査‥どのようなタイミングと方法で実施されるのか。

・通院‥入院：どれくらいの期間、何回程度参加すればいいのか。

・その他‥市販薬を利用したい、他の病院を受診したい場合、前もって治験を担当する医師に相談する必要があるか。

治験実施中の注意点や守るべきことに対応していれば、それ以外の時間は好きなように過ごせるかと思います。特に、入院タイプの治験で自由な時間がたくさんある場合、色々なことが出来ます。

「何をしようかな？」と準備しておけば、有効に過ごせますね。一例ですが、入院施設は

・ゲーム機
・DVD
・漫画
・書籍

などが利用可能ですので、ゲームや読書を楽しむのも良いでしょう（詳細はご参加の施設へ）。「施設に置いてあるものだけでは飽きてしまいそうだなぁ。。。」という方には、こんな過ごし方はいかがでしょうか？

殆どの施設には無料wifiが利用可能です。PC、スマートフォン、タブレットを持ち込めば、Huluなどの映像配信サービスで話題の映画を見たり、昔好きだったドラマを一気に観返すなんてことが出来ますね。ただしとイヤフォンからの音漏れにはご注意を。

ダイヤルを指で回してチューニングするラジオはすっかり見かけなくなりましたが、聞いてみると意外と面白いんです。今、ラジオを聞くならスマートフォンのアプリからでしょうか。

何となくでもながら聞きでも、いざ番組に30分も耳を傾けていれば、ニュースに音楽にトークと、面白い情報が耳に入ってくると思います。治験中のゆっくりとできる機会に試してみてはいかがでしょうか。

写真編集や動画編集などのソフトの使い方を、参考書を見ながらマスターして、作品を作ってみるのも良いかもしれません。スマートフォンで撮った高画質な写真やムービーは、そのまま素材になりそうですね。

特に、猫の写真をたくさんお持ちの方は、写真編集でさらに可愛く加工したり、猫のムービーだけを集めた動画を作成してみると、とっても幸せになれるかもしれません。

健診時に質疑応答の時間がありますので、聞きたい事は予めメモしておくと良いでしょう。治験中は、注意すべき事項は確かにありますが、好きなことや勉強したいことにたっぷりと時間をあてられる機会かと思います。

治験の期間も、長期・短期とありますので、参加される治験にあった自由時間の過ごし方を考えてみてくださいね。